数日前に、近くの小さなアトリエで、福井幹さんのコンサートがありました。
どんな方なのか、どんな音楽なのか、まったく存じあげず、知人の勧めるままに聴きに行ったのですが、実にすばらしかったです。
コンサートは、福井さんの閃きで、外に出て、遠くから横笛の演奏を聴くことから始まりました。
富士山を望む木立の中、木の葉が風にそよぐ音、流れる水の音に乗って、笛の音がどこからともなく、それでいて、しっかり、しっとりと聞こえてきました。遠い昔にタイムスリップしたかような、なつかしい音に感じました。
別の曲ですが、こんな感じです。
その後、室内で、即興で作った曲や、アヴェ・マリアや、バッハのアリア(『G線上のアリア』)などを演奏してくださいました。
アリアとは、エアー(air:空気・大気)のことなのだそうです。『バッハは、宇宙の星々の叡気を感じ、この曲を作ったのだろう』というお話もありました。
また、カリンバというオルゴールのもとになった楽器の演奏もありました。
いずれも、純粋で気高く、心にしみこんでくる音でした。音楽を通して、いらないものをそぎ落とし、シンプルに、あるがままの自分を、自然を、そして、宇宙を表現されていらっしゃるなぁと感じました。
飾らない、気さくなお人柄もすばらしく、お話も、天啓ともいうべきインスピレーションに富み、生きる歓びを分かち与えていらっしゃいました。
実は、私も、ちょっと前から、ギターで『G線上のアリア』を練習しています。独学(というよりは、我流もいいところ)で、1日に1小節か2小節くらいしか進みません。
福井さんはというと、楽器とすぐ仲良しになって、楽器から教えてもらうのだそうです。笛、カリンバの他に、ギターやピアノも、お弾きになります。まさに、音楽の申し子ですね。私とは、なんたる差でしょう。
いやいや、人と比べるのはやめましょう。私は私らしく、練習を続けていけばよいのであります。
引き続き、顔晴らせていただきますよん。
それでは、また。
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mieko (月曜日, 02 12月 2013 20:06)
こんな優しい音色を初めて聴きました。。。
今日、友人がピアノを弾きながら、楽器は気持ちそのものが出るんだよ、と教えていただいたばかり。
福井さんは、心がいつもこの演奏にも現われているように、穏やかなんでしょうね。
素敵な方を教えて頂きました。ありがとうございます。