不登校のお子さんの保護者の方のお話から

不登校のお子さんや保護者の方と直接お話ができればと、個人の方がボランティアで開いている会に参加しはじめています。

 

写真は、静岡市の会の通信です。

何と、30年前に活動を開始され、現在は70代になられた女性3人で会を運営しつづけていらっしゃいます。

 

この会では、不登校のお子さんの保護者の方が集まって、お子さんのことや学校への対応などについて話し合ったり、学び合ったりなさっています。

 

富士宮市でも、いじめを受けたお子さんや、不登校になったお子さんを守ろうと、個人の方が開いている会があります。

 

同じような悩みを抱えていた保護者の方もボランティアで参加され、現在、苦しんでいらっしゃる保護者の方のお話を聴き、自らの経験に基づくアドバイスをなさっておられます。

 

富士市には、過去不登校だったお子さん、現在不登校のお子さんと保護者の方が集まる会があります。

 

月に1回、喫茶店を借り切って、お子さんたち、保護者の方たちが交流を深めながら、情報交換したり、励まし合ったり、喜び合ったりされています。

 

これらの会に参加した保護者の方は、それまで一人で、あるいは、夫婦だけで悩み、苦しんでいたことを他の人に聴いてもらうことによって、気持ちが少し楽になるとともに、整理もついて前向きになれることが多いようです。

 

また、『無理して学校に行かせようとしなくていいんだ』と、自分自身の囚われから解放される方もいらっしゃいます。

 

そしてまた、『同じような状況から、よい方向に向かおうとがんばっていらっしゃる人がいる。自分一人ではないんだ』と勇気づけられる方もいらっしゃいます。

 

もちろん、参加したら、すべての悩み、苦しみが直ちに解消するというわけではありません。お子さんが心に傷を負っている場合には、それを癒すのに長い時間がかかることもあります。

 

それでも、これらの会は、新しい気づき、心の安らぎ、そして現実としっかり向き合う勇気を与えつづけていることがすばらしく、これらの会によって救われたご家庭は数知れないことでしょう。これからも、ぜひ参加させていただきたいと思っています。

 

それにつけても、いじめや不登校のお子さんの数は、学校から報告されているよりもはるかに多いという実情が見えてきました。

 

『うちは、問題の少ない、よい学校です』という体裁を繕うことが優先され、不登校のお子さんや保護者の方に心の通った対応ができていないケースも散見されます。

 

『子どもたちのために』と、一所懸命に取り組まれている先生がたくさんいらっしゃる一方で、教育者としての資質に著しく欠けている先生もけっして少なくはないようです。

  

富士宮の会では、保護者の方から、いじめを受け不登校になったストレスを親にぶつけ、暴力をふるったり、『もう、誰も信じない。お前なんか、死んじまえ!』という言葉を浴びせるお子さんの話を伺いました。

 

その方は、無理心中をしようという衝動に駆られたそうです。

でも、本当は、素直でまじめなお子さんで、子も親も、そこまで追い詰められてしまっていたということなのだそうです。

 

このお話から、

『この仕事は、お子さんや保護者の方の一生を左右しかねない。

 全身全霊をかけて、しっかりやろう』

という思いを新たにさせていただきました。

 

引き続き、顔晴らせていただきますよん。

それでは、また。