先日、初の出張授業を行った小学校で昨日、『ときめき発表会』が催されたので行ってきました。
6年生は、『働いているおとなの人の話を聴こう』という試みで、私を含め7人のおとなの話を聴いたそうです。
それらの話をふまえ、全員が、将来やりたいことをお父さん、お母さんの前で発表するという会でした。
みんな、7人の話の中で印象に残ったことを引用するだけでなく、自分なりに掘り下げて考えていました。
そして、将来やりたいこと、そのために、これから取り組むことなどを、力強くしっかりと話してくれました。
その純粋で、ひたむきなこと。
涙が出そうになりました。
私の話を取り上げてくれた子も、思いのほか、たくさんいました。
・まわりの人と協調しながら、人の役に立つ仕事をして、
よい世の中をつくりたい
・いやなことをされても受け流す、いいことをしてもらったら
『倍返し』する
といったことなどです。
『善因善果 悪因悪果』ということばを覚えていてくれた子もいました。
また、バランスのとれた人間になろうということで話した『知・仁・勇』の原典を調べてくれた子もいました。
それは『論語』なのですが、『知・仁・勇』は、慧翔塾でも大切にしたいことばですので、ここで紹介させていただきますね。
『論語』の中で、孔子は、次のように説いています。
知者は惑わず、
仁者は憂えず、
勇者は懼(おそ)れず。
『知』の人は、知識と経験に基づく智慧があり、判断力があります。ですから、迷いません。
『仁』の人は、天にも自分にも恥じない生き方をしていて、人にも優しく接します。ですから、くよくよせず、心穏やかです。
『勇』の人は、勇気に加えて、強い信念と行動力があります。ですから、何ものをも恐れません。
孔子は、この3つを兼ね備えているのがすぐれた人、すなわち、『君子』だといっています。
孔子は、弟子たちに『君子』というバランスのとれた人間に成長してもらうこと、そして、調和のとれた世の中づくりの中核を担ってもらうことを希求し、教育に精魂を傾けたのです。
(『孔子からのメッセージ』は、このようなことをさらにわかりやすく説明した冊子です。ぜひ読んでみてくださいね。)
話を『ときめき発表会』に戻しましょう。
6年生のみんなは、本当にキラキラと輝いていて、アニメ『忍たま乱太郎』のテーマソング『勇気100%』の一節がふと浮かんできました。
♬ ぼくたちが持てる輝き 永遠に忘れないでね ♬
『ぼくたち』と、私まで含めるのは、ちょっと無理がありますかね。
いえいえ、いかにトウが立ちすぎていようと、『私も輝いている』
と信じ、引き続き顔晴らせていただきますよん。
それでは、また。
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